マイクロソフトオフィスソフトスペシャリスト(MOS)の資格を取得した際の、受験までの流れや独学での学習方法を紹介します
マイクソフトオフィススペシャリストは、MicrosoftのOfficeソフトのスキルを証明する世界共通の資格で、特に Word 、Excel、 PowerPoint は、企業においてもよく使用されるソフトです。
ソフトの操作スキルを向上させることで、会社勤めではパソコン作業効率がアップし仕事をより素早く進めることができます。また使い方次第で、より分かりやすく他者へ伝わりやすい資料を作成できたり、プログラミングに近い便利な自動化ツールの作成も可能です。
資格を取ることでスキルを客観的に示すことができるので、就職活動や転職活動でもプラスになります。
最近は学生さんでパソコンを所有していない方もいると思いますが、会社に入社する前に操作を身につけておくと後々役に立つと思います。
目次
1. MOSの試験科目・受験料
■ 試験科目:Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook の5種
(Word・Excelはより高度なスキルを証明する上級(エキスパート)の試験もあり)
■ 受験料(税込み):10780円(エキスパートは12980円) 学割もあります
2. 独学での学習方法(おすすめ教材)
自分の場合、会社勤めである程度の機能は理解していましたが、使っていない機能も試験範囲に含まれていたので、試験範囲の内容を網羅的に勉強するため、以下の教材を利用しました。
参考書:富士通FOM よくわかるマスター MOS
資格対策用の書籍です。網羅的に記載されていて試験範囲の操作について学ぶことが出来ます。
学習サイト:ワニchanのパソコンワールド
https://www.wanichan.com/pc/excel/2016/
個人の方が運営されているPC操作をまとめた開設から20年を超えるサイトで、MOS試験の試験範囲の流れに合わせたページ構成になっているのがとてもありがたいページです。(筆者の方はMicrosoft MVPアワードを受賞、本も出版されています)
私は仕事の手が空いた時間にこちらのページを見て操作習得をしていました。
上記二つの教材を中心に勉強し、自宅では書籍、職場ではネットで操作方法を確認することを反復しました。
<操作を覚えるコツ>
■その機能を実際に仕事などで使用することに尽きます。すぐに仕事で使う予定がないのであれば、例えば自宅で家計簿を表にして作ってみるとか、何か実用的なものをソフトを使って作ると良いです。
■合格したら何か良いことがあるとイメージするとか(自分の場合は当時の会社が資格手当を支給していたのでそれを目指し)、友人と点数を競う等、何か勉強するやる気を起こさせる工夫をするのが良いかもしれません。
<勉強時間>
個人により異なりますが、試験の申込は直前でも可能なので、十分学習内容が身に付いたと思った時点で受験すれば良いと思います。
超初心者だから自信がないという方はパソコン教室への通学もおすすめです。
3. 試験申し込み
MOSの公式サイトで試験会場を検索、希望の会場・時間帯に申し込むことで受験可能です。(会場によってはほとんど毎日受験可能な所もあります)
東京都の場合、ターミナル駅中心に試験会場があります。
4. 受験当日
会場に到着したら受付を済ませます。会場内に私物を持ち込むことが出来ないので、無料ロッカーに手荷物を預けます。
受験時間近くになったら試験用の教室に入室します。試験の席は1つ1つパーテーションで区切られていて(予備校の勉強室のような風景です)、席には集中用にヘッドフォンも設置してあります。
試験はすべてPC画面上で受験します。準備ができたら開始ボタンを押し画面指示に従い受験をスタート、設問に回答します。
回答がすべて終わったら、試験時間終了前でも退室が可能です。
5. 結果・感想
結果は受験後すぐにその場で分かります。(試験教室を退室後すぐに、会場スタッフの方が試験結果をプリントアウトしてくれます。)
合格であれば、登録しているメールアドレスにデジタル証明書のURLが通知されます。デジタル証明書は、メールで他者にも共有できますので、会社などに結果を共有するのに利用することも可能です。
↓ 紙の証明書も後日郵送で送られて来ます ※名前と受験日はマスキングしてあります
受験はスキルの再確認にもなります。まだ初心者の方はもちろん、ある程度操作に習熟している方でも「こんな操作方法があったんだ」など発見があり、受験は有益なものになると思います。
おまけ:より上達したい人向けの書籍
MOSの資格向けの本ではないですが、Excelスキルを上達させたい人におすすめの本を紹介します。
エクセル操作を網羅的に解説するよくある本のような内容ではなく、どのような考え方で表や集計を作成するかも含め解説、そのために習得すべき操作を解説した実践的な内容となっているエクセルのベストセラー本です。
著者の、仕事効率化への情熱や思いが伝わってくる本です。