1. 芍薬 について
英名 | Chinese paeony |
開花時期 | 5・6月 |
科 | ボタン科 |
原産地 | アジア北東部(シベリア、モンゴル、中国)・・日本に渡来した年代は不明で、平安時代の「延喜式」(905年に発行されたの法令集)という書物にはじめて名前が登場。※これは山芍薬という別の花であるという説もある。
日本には自生していない |
主な色 | 薄ピンク、濃いピンク、白 |
国内の産地 | 長野県中野市など |
・「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という日本美人を形容することわざ(七・七・七・五の都々逸)で登場する、スッとした立ち姿が美しい花です
・和の雰囲気に合うので華道の花材として登場します。写真のように洋風アレンジメントにしてもかわいいですね
・1本の幹に1本の花が咲く。花は一重と八重がある
・つぼみはピンポン玉より一回り小さいくらいの大きさですが、開花すると豪華な大輪(9センチくらい)になります。つぼみに蜜がついていると開花しにくいことがあるが、その場合拭いたり水洗いすると開花しやすくなります
・開花するとしおれるのが早い(3-5日位)ので、宅配でのギフトや長時間展示するには気をつける必要があります
・根っこは漢方薬の生薬としても使用されている(葛根湯や養命酒、私も服用している加味逍遙散にも入っている!)
トップの画像のように、白い小花と組み合わせるとやわらかく可愛らしい印象ですが、
下記のように、水色&八重咲しゃくやくの組み合わせも、中華風でこれまた素敵
2. 東京近辺の芍薬を見れるスポット
上野東照宮 ぼたん園
ぼたんがメインの場所ではありますが、5月には芍薬が鑑賞できます。近隣には上野動物園、博物館や美術館などの観光スポットがあります。
つくば牡丹園(Peony Garden Tokyo)
5万株以上のボタン・しゃくやくが咲く広大なスポットです。名前に東京と付きますが茨城県にあります。
3. 芍薬を描いた絵画
江戸時代にも庶民の園芸として楽しまれていた芍薬です。
■葛飾北斎 芍薬 カナアリ 1834年 シカゴ美術館コレクション CC0