健康

子宮筋腫の手術体験記

2025年に受けた、子宮筋腫による子宮全摘出手術(腹腔鏡手術)の記録です。年齢は40代後半、かかった費用についてもまとめました。

経緯

2025年半ば、経過観察していた子宮筋腫が10cm×8cmの大きさになり、手術適応となりました。

症状

私の場合は漿膜下筋腫という無症状のことが多いタイプで、子宮外側(お腹の前側で膀胱の上)にあるものでした。

筋腫を見つけてから10年以上症状を感じないままでしたが、2025年に入ってから、急にお腹が出っ張って来て、頻尿、尿漏れギリギリことも起きていて、一番困っていたのは、毎晩トイレで夜中2,3時に目が覚めることで、睡眠の質が悪くなっていました。

また胃への圧迫感なのか食欲が減り、最後の方は椅子に座る時にはお腹が圧迫されて足を崩さないと座りにくいというのがありました。

クリニックの先生は手術を積極的には勧めてこなかったので即決しませんでしたが、「これからも筋腫が小さくなることはなく症状は強まるかも、生理はあと5年以上続く可能性もあるかも」と考え、一か月の間いろいろ調べたり考えた末、手術を受けることに決めました。

↓ 超音波画像の筋腫はマンゴーみたいな形でした。(足元から上を見上げた画角です)

原因

原因はよく分かりませんが、座りっぱなしだと筋腫が出来やすいとも聞きます。私もここ15年は一日中座りっぱなしのデスクワークです。ネットで調べると、作家さんや漫画家さんの筋腫の手術の体験談を目にしました。

手術する病院選び

紹介状

クリニックに、手術を受ける病院への紹介状を書いてもらいました。病院は自分で指定もできるので、家から近くて術例数が多い病院を指定しました。(ぜいたくな悩みですが病院の選択肢が沢山ありすごい悩みました)

病院には何回か通院することになるので、近いことに越したことはないと思います。私の場合、入院を除いて計5回通院しました(書類を取りに行ったのみも含めると6回)

術式(腹腔鏡手術 or 開腹手術)

ネットで調べてはじめて知りましたが、私のような部位の筋腫だと、筋腫のみを取るのではなく子宮全摘出の方が手術時間も短く体への負担は少ないということです。また、以前は開腹手術も多かったが近年は腹腔鏡手術が主流のようです。(筋腫が大きい場合は開腹もある)筋腫の大きさが●cm以上は開腹、という基準も、病院とお医者さんの技術によって決めているようで一律の基準はないようでした。

なお薬で筋腫を縮めるという治療法などもありますが、全摘を選んだ理由としては、筋腫再発のリスクもなくなること、生理もなくなって貧血も解消され、その方が楽だと思ったのです。50代間近なのもあり子宮を残すことにこだわりがなく、むしろ子宮全摘したらどんな感じになるのか知りたいという好奇心があるくらいでした。

事前の通院

術前の診察は計3回でした。

通院1回目

担当医は女医さんです(=執刀医)。再度問診と内診(経腟エコー)、筋腫への対処法をひととおり説明された。(手術せず薬で小さくする方法もある)子宮全摘出で良いと伝え、早速手術の仮予約をした。そのあとMRIを撮影。

入院日程は「来月でも空いている」と言われ、医師が複数在籍していて手術枠に余裕があるようでした。仕事の都合と寒すぎず暑すぎない時期がいいと考えて二か月後に予約。高額療養費制度のことを考えて月をまたがないような日程でお願いしました。

あと、子宮内部の、頸部に近い箇所にポリープがあると言われ、それもついでに取ってくれるとのこと。

通院2回目

MRI検査の結果確認、やはり膀胱の上に大きい筋腫が確認できました。手術までに筋腫を小さくするホルモンの薬(レルミナ)を処方される。薬代が1万円近くかかってびっくり!手持ちのお金がギリギリでやばかった、油断していた。

通院3回目

術前検査(問題なく手術を受けられるかの検査)として採血・心電図と、主治医からの手術説明、麻酔科医からのヒアリングを受けました。また、事務員と看護師から入院の流れ(費用や日程)の説明を受けました。

レルミナ服用

手術まで2ヶ月弱の期間、レルミナというホルモンを止める薬を服用しました。女性ホルモンを止めて筋腫を小さくする作用があり、手術時に少しでも筋腫が小さいほうが体に負担が少なく取り出せるからです。

更年期障害のような副作用が出る場合があると聞いていましたが、頭痛と眠気が出ました。朝起きた時点で眠気と目眩のようなものがあり、生理の時に頭がぼーっとする感じと似た感じで、仕事中に頭を働かせるのが大変でした。眠気は睡眠薬のようにずっと眠気が続く感じで、あと若干の息苦しさと肩凝りがありました。

腹痛は、初期にごく軽い生理痛みたいのがあったのみで、2,3日不正出血があったのみです。ネガティブ思考も強くなってきつかったですが、仕事を在宅勤務で対応できたのでかなりありがたかった。

後半、前腕となぜか耳の周りにかゆみが少し出ました。(後で調べたところ更年期の症状でもこういったものがあるみたいです。乾燥症状だと思います)

服用して10日くらいで、お腹のでっぱりが少し減り、わずかに筋腫が小さくなったような感じがしました。

薬代は地味に高めです。

そんな感じで何とか乗り切りましたが、「早く手術の日になって欲しい」とばかり思っていました。もっと長期に渡る服用だと、もっときつい症状が出るのかもしれないです。

入院(5泊6日)

入院期間は6日間で、荷物はスーツケースに入れて行きました。

1日目(手術前日)

午後いちで入院。受付で入院手続き(10万円のデポジットを預ける)を行い、T字帯というものを売店で買う。看護師さんから産婦人科フロアの施設の説明を受ける。

部屋は4人部屋で、それぞれのベッドのカーテンはすべて閉じているので他の患者さんの様子は見えない。この日はやることもないので、雑誌読んだりボーっとして過ごす。夕方までにシャワーを済ませ、18時ごろ晩ごはんを食べたら、以降は絶食。

夜9時消灯なものの、他の人の寝息やいびきが気になってなかなか寝付けず。お金あるなら個室がいいでしょうね。ただし私が入院していた時は個室が満室で、個室希望だった人も4人部屋にいたようです。なお病室は婦人科疾患の手術を受ける患者が集められいて、妊婦さんとは廊下や洗面台ですれ違うだけでした。

2日目(手術当日)

朝浣腸をして便を出し、点滴を付けます(水分を補給するため)。飲食は手術の3時間前まで水のみOK。

午後に手術開始。手術室まで看護師さんに付き添われて歩いて向かいます。(ベットに寝かされてカラカラ運ばれるイメージでしたが、重病でないなら歩くんですね。そりゃそうか)

手術室には、医師2人(執刀医と麻酔科医)と看護師さん3人がいました。看護師さんは1人が男性で驚きましたが、力仕事もあるから普通なのかもですね。手術室(想像していたより広くなく16畳位?壁とかが金属で銀ピカだなあという記憶)についたら、手術台に横たわり、麻酔かけられて意識消失。

手術終了後は、ベッドで運ばれて病室に入ったところで意識が戻りました。

手術後は翌朝まで絶食で、一晩中、足に血栓予防のためのフットポンプ、腕に点滴を付けたまま過ごします。まあ眠れません。一番つらかったのはフットポンプと点滴が付いているので体を自由にうごかせず寝れず、熱が出て(布団が3枚かかってて電気毛布もかかってたので暑かった)メンタルがきつかったことでした。これはまったく想定外でした。

いっぽう恐れていた麻酔の副作用(吐き気)はありませんでした。麻酔科医の先生のベテラン感がいい意味で半端なかったので、腕がめちゃよかったのだと思います。

傷も、私が手術してもらった病院は「低侵襲手術」というものを行っていたので、先進的で、そのおかげで傷もとても小さく、ずっと痛みもほとんどない程度で済んだのだと思います。

3日目(手術翌日)

ベットに横たわっていると尿道カテーテルが股に入っている違和感(少し痛い)があるので、看護師さんが来る前に早朝から、ベッド周りで立ったり座ったりしていました。フラフラするのかと思ってましたが全然普通に立てました。しばらくしてカテーテル抜いた後のトイレは尿がしみて若干痛かったですが、夜には痛みがほぼなくなりました。

点滴は突然抜けることがないように安全につけられているのですが、それでも何となく、動き方が良くないと突然抜けて「痛っ」となりそうで(ならないのですが)点滴がついてることが地味にストレスでした。でもこの日の夜には点滴を外して晴れて自由の身?に。

3~5日目

採血、血圧測定、医者の回診以外は、ひたすらゴロゴロして安静にしていた。持ち込んでいた雑誌(日経ヘルス)を読んだり、youtubeを見たりでした。病院には屋上があって、庭みたいな所でくつろげるのかなーなんて思ってましたが、入院中は入院フロアを出れない決まりで、ずっと部屋か、談笑スペース(誰もいないから談笑してないけど)に居ました。

ちなみにアメリカとかだと手術当日に退院とかが普通らしいですね。驚愕です(アメリカは医療費がバカ高いので宿泊は極力ない方向にするようだ)

6日目

会計で費用を精算し、退院。帰宅。

手術後の生活

自宅療養

自宅療養は当初2週間としていたのですが、2週間では体力が戻らず3週間休みました。

退院した日は家に辿りついた時点でフラフラでした。手術では通常200-400ml位失血するようなので、もともと軽度の貧血の私にはきつかったのだと思います。

家事

一人暮らしなので、何でも自分でやらなければならないのが心配でしたが、事前に用意しておいたことで乗り越えられました。

食事は事前に料理しないで済む食料を準備しておきました。味の素の「あえて」という冷凍弁当(12食分)と、これを食べきった後は、大阪ガスの「Fish Dish」という冷凍おかずの宅食です。

あえては和洋中いろんなバリエーションがあるのですが、なぜか味が同じに感じました。初め2,3日は昼夜は冷凍弁当、その後は1食のみ冷凍弁当、あとは近所のスーパーで弁当買ったり、がっつり自炊をしないで済むような生活を送れました。

退院後は、家事もまったく家事できないほどの体力低下ではありませんでしたが、貧血もあったのですべて自炊してたらかなりきつかったと思います。栄養的には新鮮な野菜の自炊料理がいいのは分かっていますが、それより体力をいかに使わないかを優先しました。

植物:ベランダの植木の水やりが一番悩みましたが、ネットで調べて、綿の糸を垂らして水やりをするという方法を知り、それで対応しました(結果植物も枯れることなく問題なし!)

傷の治り具合

傷の経過としては、数日後に近所のスーパーで大目に買って、荷物が重くなってしまったら、その日下血?が増えてしまって超ビビりました。結局その日だけで済みましたが。生理みたいな出血はもともと一か月くらい続いてました。(縫ったあとからの出血?)手術が終わったら即生理用品不要!となるのかと思っていたら違いました。

仕事復帰

手術から一か月後に仕事復帰しましたが、しばらくは頭が上手く働かず(難しいタスクを脳がこなすことが困難)、ようやく元通りになったかなというのは手術から二か月経ってから位でした。

持ち物

入院時に持って行ったものはだいたい下記の通りです。(病院からの案内にも持ち物は書いてあると思います)

■500mlペットボトル6本:安いのを事前に買って持ち込みました。もちろん病棟内の自販機でも買えます。

■ストローキャップとストロー:寝たまま飲む用。手術後翌朝までは基本ベッドに横たわったままの体勢を強いられるので、必要です。

■靴:脱ぎ履きしやすい靴との指定があり、普段履いてるローファーで行きました。

■羽織物(薄手のパーカー):クーラーが効いてて少し寒くパジャマも薄かったので、羽織れてよかったです。

■読み物:健康系雑誌、漫画を持ち込みました。電子書籍は目が疲れるので紙の書籍を持参しました。

■延長コード:コンセントが遠い位置だったのであって良かった。

■携帯充電器

パジャマとタオルは病院のレンタルしました。1日分で530円。

ゴミ袋は病室のベット横に小さなゴミボックスが備えつけてあったのでいりませんでした。携帯ラジオを持って行きましたが、音質が良くなくてちょっと聴いただけでした。

手術費用

お金の収支は多分、一か月働かなかった分で年収が減って、翌年の税金も少し減ると思うので、それも加味すると、多分収支プラスマイナスゼロ位だと思います。

<出費>(下一桁は四捨五入)

・術前・術後の診察 計4回  21110円
・ホルモンの薬 21370円(便秘用の整腸剤代も含む)

・入院費用 107800円
・パジャマタオルレンタル(5泊6日分)3200円
・T字帯 670円
・弾性ストッキング 700円位
・入院中の飲料(ペットボトル6本) 600円位

<支給されたお金>

・保険金 13万円(オリックスキュア 手術給付金10万+入院日額5千円×6日)
・休業手当金 (約一か月休んだ分出ました。健康保険の月額に準じるので給与が高い人ほど多くなります)

こうした方が良かったなと思うこと

事前にネットでいろいろ調べて手術に挑んだので、それほど悔いはないです。

あえて挙げるなら、内診やMRI検査での検査着への着替えを考えるとスカートで行った方が楽だったなということ、入院中に持ち込む本や漫画は明るいものがいいということですね(ホラー要素のあるマンガを持ち込みましたが、手術で想定外にメンタルに来てとても読む気になれませんでしたw)

良かったこととしては、術後生活の家事軽減のために食料を用意しておいたこと、古くなっていた洗濯機を買い替えておいたことです。(気分的にリフレッシュできた)あと、病院選びはかなり熟考して選んで結果的に良かったです。病院もとても良かったし。先生と看護師さん、病院の方々に本当に感謝です。医療従事者の方の働く姿を身近で見れたのも初めてだったので、勉強になりました。総じて言えることは日本で質の高い医療を受けられて本当にありがたやということです。

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