なつめ・クコの実・鶏ガラスープを取り扱っている東京のお店と、薬膳・漢方食材に関する情報を紹介します。
薬膳・漢方の定番食材について
まず、私が日常的に摂っている薬膳・漢方食材を紹介します。
なつめ(棗)
なつめは漢字では「棗」と書きます。難しい字であまり目にしないですよね。なつめは中国原産の木(果実)で、下記作用があり、ビタミンBが豊富で副腎機能にも良いと言われています。
●気持ちの落ち込みやイライラを整える
●胃腸の調子を整える
●体力・気力を補う(気・血を補う)
中国では「一日になつめを3つ食べると老いない(一日吃三棗、終生不顕老)」と言われていて、果実を乾燥させた大棗(たいそう)は漢方薬にも使われています。(漢方薬の大棗に関する説明は「タケダ健康サイト生薬図鑑」に載っています)
日本では果実そのもの販売はあまりなく、ドライフルーツとしての販売が主流です。
クコの実
クコの実は、よく杏仁豆腐にトッピングされている小さな赤い実のことです。漢字では「枸杞」と書き、海外ではコジベリーと呼ばれていてスーパーフードの扱いです。
クコの実は下記症状に有効です。
●精力減退
●めまい
●眼精疲労・視力低下
私は普段1日パソコン仕事で、クコの実を摂りはじめる前の40才直前の頃、生理前に眼精疲労がひどくなり目がかすんで困っていたのですが、毎日クコを摂り始めると症状が和らぎました。「本当に目に良い食べ物なんだな」と実感した出来事でした。
ちなみに目の疲れ向け栄養ドリンクにもクコの実が入っています。(クコシ(枸杞子)と記載されている場合もあります)
ヨーグルトやおかゆのトッピング、そのほか様々な料理に使えます。
鶏ガラスープ
薬膳の本に、血虚・気虚の体質の人は鶏ガラスープを取った方が良いとあります。骨付きであることが良いようです。
本には「鶏の骨を買ってきて自宅でグツグツ煮だして作る」とありますが、そこまでの労力はかけられないので、市販のガラスープの素を利用するのがお手軽です。
薬膳・漢方食材が買えるお店
以下に、東京やネットで買える、なつめ・クコの実・鶏ガラスープなどの薬膳・漢方食材をピックアップしました。
なつめ
小島屋のなつめ
小島屋のなつめはかれこれ5年以上リピート買いしています。500g 1430円
黒くて分かりにくいですが、↓こんな感じです。
粒のサイズ測定したところ、4.0cm×3.3cm位でした。大粒で歯ごたえがあり、お茶に浮かべると柔らかくなって食べやすくなります。3時のおやつにちょうど良いです。
富澤商店のなつめ
富澤商店の商品「蜜なつめ」。150g、500g があります。
小島屋のなつめより小ぶりで、蜜漬けなので触感と味も小島屋のなつめとは少し違います。
ジッパー付きなので保管しやすく、小さいサイズの方は持ち運びにも便利です。
カルディのなつめ
カルディのなつめは、120g、213円です。少量お試し用として購入しやすいサイズです。
アメリカンなパッケージです。上の赤い実はなつめが木になっている時のイメージでしょうか。トマトに見えますが‥
ネット通販では取り扱いがないようで、私は実店舗で購入しました。
薬日本堂のなつめ
薬日本堂は、漢方相談のできる漢方薬のお店で、漢方食材や体にいいお茶やサプリの取り扱いがあります。
こちらは、他の物と違って味のついていない乾燥なつめですので、スープやお茶など料理の材料として使えます。
クコの実
小島屋のクコの実
小島屋のクコの実は、200g、1140円です。(他に500g、1kgもあり)
クコの実も小島屋の物を購入し続けていて、1日10-20粒位を摂っています。いつも200g袋を購入し、2,3カ月持ちます。
そのままだと固いので、お湯やお茶に浮かべてふやかして食事の時に摂取しています。小島屋のクコの実はフルーティーなので、フルーツ感覚で食べられます。保管は冷蔵庫で行っています。
クコの実は、初めはスーパーの中華食材コーナーの小袋入りを買ったのですが全然美味しくなかったのですが、小島屋のものは全然違って美味しくて、やはり専門店は違うなと思いました。
薬日本堂のクコの実
こちらは薬日本堂のクコの実です。
鶏ガラスープの素
ガラスープの素は、より健康的な、地鶏のスープの素をピックアップしました。
UMAMY 比内地鶏丸鶏ガラスープの素
秋田比内地鶏から作ったガラスープで、1瓶700円位です。
販売元に問い合わせたところ、都内では下記で取り扱いがあるとのことです。
・アンテナショップ「秋田ふるさと館」(有楽町)
・アンテナショップ「あきた美彩館」(品川)
・「東急ストア」「いなげや」:一部店舗で取り扱いあり
鶏ガラスープの素でつくった汁物は自分の体に合うようで、胃に沁みわたって体が欲しがっている食べ物、という感じがします。
さいとう 比内地鶏スープ
こちらは鍋に最適な比内地鶏のスープで、濃厚な味でコクがあって美味です。
私はいつも近所のOKストアで買ってます。
漢方食材を取り扱うお店の一覧
今回紹介した商品のお店一覧です。
ショップ | お店の特色 | 実店舗 |
小島屋 | ドライフルーツ・ナッツ専門店 | 東京都台東区上野(御徒町駅) |
富澤商店 | 製菓材料やその他食材 | デパート・駅ビルなどにあり |
カルディ | コーヒーと各種輸入食品 | 全国各地 |
薬日本堂 | 漢方薬局に併設 | 港区南青山(表参道駅駅)、デパートなど |
小島屋
アメ横の御徒町側の入り口からすぐの場所にあり、ドライフルーツやナッツ類が平積みされて売られています。
なつめやクコの実以外にも、サンザシ、松の実、チョコでコーティングしたドライフルーツなどを買っていますが、どれも品質が良く美味しいです。
富澤商店
デパートなどに店舗があり、クッキング好きのお客さんで賑わっています。
薬日本堂
青山の本店「漢方ミュージアム」は、漢方相談フロアに加え、漢方食材や関連書籍の販売、薬膳レストラン 10ZEN (JYU-ZEN)や、スクールが併設されています。
レストランでは薬膳鍋をはじめ、美容にも良さそうで見た目もきれいな料理が食べられます。(私はランチで薬膳カレー&サラダバーを食べました。サラダはクコの実やクルミなどが自由にトッピングできて楽しいです)
漢方・薬膳に関する本
漢方や漢方食材に関連する本を紹介します。
老いない体をつくる中国医学入門
北京で中医学を学び、現在は薬店・薬膳スクールを運営している著者の本です。
中医学に基づく加齢対策(抗衰老=アンチエイジング)には"腎"が重要という内容で、考え方や各悩みに良い食材、アンチエイジングの悩みに有効な漢方薬の紹介などが掲載されています。
毎日役立つ からだにやさしい 薬膳・漢方の食材帳
薬日本堂が監修した漢方食材の本です。
各食材を、乾物、野菜、果物、魚・肉、調味料の分類で紹介し、それぞれの食べ物がどの体質(気虚・気滞・血虚・瘀血・水滞)に合うかや料理法が紹介されていす。
5つの証どれに当てはまるかのチェックリストや養生の考え方も分かりやすく書かれていて、手元にあると便利な一冊です。